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男というのは、自分の心の中に、女性に天使のような美しいイメージを抱き、それに憧れを持ってしまう生き物です。それはいわば幻想で、イメージの世界です。 男は頭の中に、いくらでも幻想を抱くことができ、その幻想を具現化してしまう能力を持っているのです。 その抱いたイメージと目の前の女性のイメージが違うと、それにすぐさま幻滅を感じ、現実世界に引き戻されてしまうのです。 そして、些細なことから、今度は悪いイメージだけが妙に膨らんでいくのです。 好きな彼女も参加する会社の飲み会などがあった場合、その彼女が少し飲みすぎてあられもない醜態をさらしてしまったとします。 それを見ていた彼は、なぜか気持ちの中からスーッと彼女に抱いていた温かなものが抜き取られるような気になります。もちろん、飲み過ぎたのを心配はしますが、もうそのときには「好き」という気持ちが失われているような気がします。 特に、そういう症状はつき合いはじめた頃に多いのではないでしょうか。 まだ友だちと彼女の中間ぐらいでしょうか。その時期は、自分が好きになった女性は誰からも親しまれ守られ、常にオーラを放って輝いているという気持ちになっているものです。 そんな女性が、何かの拍子で失敗したり、醜態を見せたり、アクシデントに巻き込まれたりするということは考えられません。ですから、ちょっとした飲み会での出来事でも危機を招くのです。 男は好きな女性には、自分だけの女神のような憧れとイメージを抱いていたいのです。 もしかしたら、女性の気持ち以上に男の気持ちはデリケートで複雑なものを秘めているのかもしれません。 一方、女性の気持ちは男に理解できないものがあるかもしれませんが、いざというときの女性の思い切りの良さはイヤというほど知っています。 たとえば別れる段階になったたきには、女性の気持ちが揺るぎなく、冷たく去っていくでしょうが、男の心の中には、「いつかまた、オレのところに戻ってくるかもしれない」という儚い幻想を抱いたりします。 いずれにしても、男は、愛する女性には、つねに完璧さを求め、その女性からその完璧なものをひとつずつ探ろうとするのです。 何と、馬鹿げたことなのでしょう。これが男なのです。 |
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