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その点、女性はその場の状況や置かれた環境に馴染みやすく、変化できるようになっているのです。 たとえば、女性は結婚するまでは、ひとりの女性としての役割を演じているでしょうが、結婚する、妻としての役割も演じるようになります。さらに、妊娠して子供ができるようになりますと、母としての役割も演じることでしょう。 このように、一般的な女性なら、生涯のうちで三つの違った女性を演じているのです。 体の構造からしても、大きな変化に対応できるようになっています。こういう女性の特質から、たとえ傷つくことがあっても、状況や環境が変わればすぐに立ち直ることができる仕組みが出来上がっているのです。 ですが、男は、ひとつの人格を貫こうとする傾向があるため、過去、現在、未来と連続してつながっていて、途切れることがありません。女性のようにステージを変えるようなリセットができないのです。 女性の恋愛では、新しい彼ができるだびに、過去の男性は上書きされ、次第に脳裏から忘れ去られていきますが、男の恋愛は、過去の女性も、今の彼女も、時間の前後に関係なく、別々のファイルに保存され、いつでも記憶を蘇らせることができるのです。 すでに別れた女性であっても、その女性のベッドの中での息遣いから表情まで、鮮明に記憶されているのです。 女性なら、新しい彼ができた時点で、過去は完全にふっきり、ためらいもなく捨てられます。おそらく、昔の彼を好きだったときの自分と、今の自分とは違うとも思っているのではないでしょうか。 でも男は、別れて何年たっていても、昔の過去の女性の面影を引きずっているのです。 過去の恋愛の痛みも、つらさも、悔しさも、すべて自分自身の中にあり、それを外に落ちだす力もありません。 なぜなら、男にとっては、昔の自分も、今の自分も、同じ一人の人間なのですから、過去の記憶を簡単に消すことなどできないのです。 そして、受けた傷をこの先ずっと抱えていくことになるのです。 まるで心に鋭い刃物が刺さったような痛みを、永遠に抱えて生きていくのです。 |
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